2016年の本屋大賞に輝いた宮下奈都著の『羊と鋼の森』の映画化が決定しました。

引用:人生の達人NAVI(http://jinsei-navi.com/411.html)
映画「羊と鋼の森」は2018年6月8日公開予定です。

引用:映画「羊と鋼の森』の公式サイト(https://www.toho.co.jp/movie/lineup/hitsuji-movie.html)
そこで映画「羊と鋼の森」のロケ地やあらすじとキャストや『羊と鋼の森』の口コミ評判を紹介したいと思います。
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映画「羊と鋼の森」のロケ地は?
原作の『羊と鋼の森』の舞台は北海道です。
そのことを踏まえてか、ロケ地は主に北海道旭川市を中心に行われました。
コンサートの場面はロケ地として鷹栖町役場たかすメロディーホール(北海道上川郡)と武蔵野音楽大学入間キャンパス(埼玉県入間市)で撮影されています。
その他に北海道旭川市の旭橋、近文駅や香月食堂、深川市の深川駅前、学校のロケ地は北海道旭川市の旭川市立春光台中学校と旭川明成高校などがあります。
あらすじは(ネタバレ)
北海道に住む男子高校2年生の外村直樹が主人公です。
ある日、外村は体育館のピアノの調律をしに来た調律師・板鳥宗一郎を案内し、その様子を見ているうちにピアノの音色がなんだか森をイメージするかのような感覚に襲われ、すっかり調律に魅せられます。
高校を卒業した外村は北海道を離れ、調律の専門学校に入学します。
初めて学ぶ調律というものに初めは苦戦しながらも無事に専門学校を卒業した外村は板鳥が勤める楽器店・江藤楽器店に就職しました。
板鳥に「焦ってはいけません。こつこつ、こつこです」と助言を受けた外村は「こつこつ、どうすればいいんでしょう。どうこつこつするのが正しいんでしょう」と板鳥に問いかけます。
これに対して板鳥は「この仕事に、正しいかどうかという基準はありません。正しいという言葉には気をつけたほうがいい」と返って板鳥に言葉を投げ掛けられるのでした。
外村はしばらくは七年先輩の柳伸二に付いて調律のお客のところに出入りし、柳の調律を見ながら仕事の内容を覚えます。
お客の調律をさせてもらえるようになるのは半年後からとなっていたからです。
調律師の仕事はピアノの音列をそろえる調律とピアノの音色を決める整音があります。
柳は「技術はもちろん大事だけど、まずお客さんとの意志の疎通が大事」と外村に教えます。
外村が実際に柳についてお客のところへと出向いたのは入社してから5か月経った秋の初めのことなのでした。
その時のお客が、佐倉和音と由仁という双子の高校生姉妹がピアノを弾いている家なのでした。
姉が和音です。
柳は妹の由仁の快活な彩り豊かで情熱ほとばしるピアノを賞賛していたのですが、外村は姉の和音の情熱を内に秘めているのがはっきりと解るのですが、しかし、しっとりと落ち着いた静かな音を紡ぎ出すピアノ演奏に感銘を受けていたのです。
また、社員に秋野という40代前半のベテラン社員がいて、その秋野は人とは違った考えがある変わった社員なのでした。
その秋野が言うには、「明るい音、澄んだ音。華やかな音ってリクエストも多いな。そのたびにいちいち考えて音をつくっていたら大変だ。明るい音ならばこのメモリ、華やかな音ならこれ、って決めておくんだよ。それで良いんだ」
それに対して外村は「形容する型に合わせて、調律の型を選ぶってことですか」
これに対して秋野は「そう」
「一般家庭に調律師に行くんだ。それ以上求められていないし、やっても意味がない。むしろ、へたに精度を上げると、弾きこなせないんだよ」
この秋野の考え方に対して外村はお客毎に一番の調律をしたいと思っていたので、秋野の考え方には肯うことができないのでした。
ある時双子の姉妹の姉の和音が店に来て、外村にピアノの発表会のことを相談したことがあったのです。
和音の話によると由仁は気持ちが大きくて本番に強く、発表会では常に和音の一回り上の出来映えになるとのことなのです。
その時外村は和音に「和音さんは本番で力を発揮できなくて、二番手だった由仁さんが繰り上げ当選する、ってことじゃないんでしょう。和音さんは和音さんのピアノを弾けている。それなら、かまわないんじゃない?」と和音に助言したのでした。
その助言の背景には、外村自身大事な局面で上手いことやってのけてしまう弟に対して羨んでいたと言うことがあったのです。
しかし、外村はその弟に対しする思いを無理矢理蓋をしていて、和音に助言しているときにその蓋が外れそうになる思いを自分の胸に吐き出すのです。
運があるとか、持って生れたものだとか、考えても仕方のないことを考えはじめたら、ほんとうに見なきゃいけないことを見失ってしまいそうだった。
そして、外村は入社して二年目を迎えます。
秋野は外村に嫌みを言ってくるようになりますが、外村は上手くそれをかわします。
そんなある時に双子の姉妹の妹の由仁がピアノが弾けない病気になってしまうのでした。
それはピアノを弾くときだけ指が動かなくなるという症状なのです。
ところが、これを機に姉の和音に大きな変化が起きます。
和音が弾くピアノの音色に由仁が弾いているときの特徴であった快活さが和音の音色に加わったのです。
外村は初めて和音のピアノ演奏を聴いたときにその音色に惹かれていましたが、由仁がピアノを弾けなくなってから、和音の演奏は神がかったものになっていたのです。
由仁がピアノが弾けなくなった代わりに和音はピアニストとして羽ばたくことになりました。
由仁はというとピアノは諦めたくなかったので、別の道を探すとのことなのでした。
外村はその事に対して次のように述懐します。
ピアノをあきらめるなんて、ないんじゃないか。森の入口はどこにでもある。森の歩き方も、たぶんいくつもある。
ここで言う森はもちろんピアノの比喩です。
『羊と鋼の森』はとても静かな文体で美しく若き調律師の成長を描き出しています。
そして、まるでピアノの音色が聞こえてくるような宮下奈都さんの描写力は冴え渡り、本を読んでいるのですが、何か音楽を聴いている面持ちになってしまうのです。
また、板鳥宗一郎が言う何気ない言葉の重みがじわじわと心に染みてきて、深く考えさせられる『羊と鋼の森』は、2016年の本屋大賞に相応しい小説です。
更に、読者は外村の生き方に大いに感銘を受けて、外村は自分のことのように思えて仕方がないはずです。
良い小説とはそういうもので、まるで自分のことが書かれているのではないかと思える小説が傑作と言えます。
その静謐な書きようと相俟って読むものはどうあっても外村に感情移入せざるを得ないのです。
それだけ、『羊と鋼の森』は読む価値があり、映画「羊と鋼の森」を見る前に原作を読んでそこに描き出されている世界観にじっくりと浸ることをオススメします。
そうすれば、映画「羊と鋼の森」を100倍楽しめることになるに違いありません。
キャストは?
外村直樹:山崎賢人さん

引用:熱くて悪いかっ!全力B型(http://b-gata-diary.com/archives/253)
板鳥宗一郎:三浦友和さん

引用:NAVERまとめ 1位はあの人の!2017年運気の良い誕生日ランキングが凄すぎ(https://matome.naver.jp/odai/2148356083089860401/2148356353590363803)
佐倉和音:上白石萌音さん
佐倉由仁:上白石萌音さん

引用:東方芸能株式会社公式サイト(https://www.toho-ent.co.jp/actress/profile.php?id=7305)
柳伸二:鈴木亮平さん

引用:Twitter(https://twitter.com/ryoheiheisuzuki)
秋野:三石研さん

引用:気になるあの人の噂まとめ★buzzpress(http://buzz-press.com/mitsuishiken-yome-kodomo-jitaku-16836.html)
などです。
主人公の外村直樹を演じる山崎賢人さんのプロフィールは以下の通りです。
名前(本名):山﨑賢人
生年月日:1994年9月7日(23歳)
出身地:東京都板橋区
血液型:A型
身長:178㎝
趣味:音楽鑑賞
特技:サッカー
所属:スターダストプロモーション
好きな食べ物は肉、抹茶アイス、寿司、ラーメンなどです。
仲が良い俳優仲間に菅田将暉さん、岡山天音さん、中川大志さん、福士蒼汰さん、中島裕翔さん、安達征耶さん、新田真剣佑さん、桜田通さんがいます。
安達征耶さんや菅田将暉さんらの影響で大の古着好きです。
雑誌「ピチレモン」誌上で行われてた女装企画で投票結果1位を獲得し、話題となりました。
代表作にNHK朝の連続テレビ小説「まれ」での紺谷圭太役や日本テレビ系の「デスノート」のL役、そしてTBS系の「陸王」の宮沢大地役などがあります。
口コミ評判は?
Twitterから拾ってみると次のようなものがありました。
今日羊と鋼の森を読みました。
心動かされるものすごく素敵な作品でした!
こういう雰囲気の本大好き pic.twitter.com/wCvc4895ap— 観世 智顕 (@knz_nori) 2017年12月29日
【羊と鋼の森/宮下 奈都】本屋大賞第一位。言葉が美しい。「スコーレno.4」の頃とは格段に成長の跡が見て取れる。調律師たちの人間関係があまりにも優しすぎるのが気になったが、これはこれでいいのだろ… → https://t.co/RJMF20V63w #bookmeter
— kaji (@heartandsouls) 2018年1月9日
橋本奈々未の恋する文学以来羊と鋼の森が鬼好きなので山崎賢人主演で凄い良き。山崎賢人も鬼可愛い
— ちょ (@maisonidol) 2018年1月12日
シミルボンで『羊と鋼の森』のレビュー紹介して頂けました。昨年読んだ中でベスト10に入るほど好きな小説。
ピアノの調律師の男の子がただひたすらストイックに美しい音色を求めて奮闘する様子に勇気や励ましをもらえます。RT— さゆ (@sayulog) 2018年1月12日
今年はたくさん色んな映画を観たいなーとお正月飾りとか鏡餅片付けながら。一番の楽しみはもちろん羊と鋼の森です🐏
— YURI (@Viola04031116) 2018年1月12日
非常に遅くなりました。
あけましておめでとうございます🎍🌅
今年はもっと色んな賢友さんと絡みたいです🙏💕
宜しくお願いします🙇🙇羊と鋼の森めちゃ楽しみ👀💓 pic.twitter.com/wnxrlutigl
— 山﨑 あ (@ymzk_knt_178) 2018年1月1日
BSでやってる調律師のドキュメンタリーが面白い。『羊と鋼の森』を読んだ時に物足りないと感じた、駆け引きや野心といった男心を燻る部分が見える。
— 21輪車 (@21wheeler) 2017年12月31日
突然のツイート失礼します。先日「羊と鋼の森」を拝読した者です。全編ピアノ曲を聴きながらでしたがジャンル関係なくピアノの音が溶けていく文章で心地よく最後まで連れて行かれました。これからも繰り返し読みたい作品に出会えました。これからもますますのご活躍を。
— 上手浩一郎 (@fingerstylejp) 2017年12月29日
以上のように『羊と鋼の森』は、読者の評判も良く、今から映画が楽しみという人が多いのです。
まとめ
2016年の本屋大賞を受賞した小説『羊と鋼の森』が映画化され、2018年6月8日公開予定です。
主人公の外村は若手のホープの一人、山﨑賢人さんが演じ、期待に胸を膨らませている人が多いようです。
『羊と鋼の森』は美しく静謐な文章で調律師の成長を描いた物語で、ピアノの音が聞こえてくるような描写力は流石としか言い様がありません。
その原作の世界観が映画「羊と鋼の森」ではどのように映像化されているのかとても楽しみです。